キジ川さんとサボテンブラザーズ

キジ川さんと最初に出会ったのは、体育館につながる事務室の前。
30匹近くのネコさんたちがご飯をもとめてそこにいました。

こんなに増えていいのだろうか?
食べるから増える・・・増えるから、集まる・・・集まるから捨てる・・・?
いつみても、たくさん。こんなに目立って・・・。

冬休み。ご飯はもらえているのだろうか。
心配になって行ってみると、みんな元気に・・・そして学生さんのいないひっそりとした学内に、
ひろがって(!)いました。噴水の前でネコさん会議。

ああ、もらっているんだ〜、それもひとりじゃなく・・・何人かいる!
安堵とともに、不安。こんなに人慣れた子が集団で、だ、大丈夫なんだろうか?

これは、活動を始める直前のお話です。
その後、この集団は集団ではなくなりました。急速に。

私たちの保護のせいだけではありません。
理由もなく、いるはずの子たちが消えてしまったのです。

人にご飯をもらって生き、人を信じて、人をさけること知らない子たちが姿を消した。
ごっそり、一斉に。・・・何かがあった。
大学という教育の場で、動物愛護法違反という犯罪が起こったかもしれない。

悪いのは、誰なのだろうか?
ご飯をあげる人?大学?学生さん?外からの侵入者?業者さん?警備員さん?

こんなことを、いつも考えています。
きっと誰も悪くないのかも・・・それと同様に少しずつみんなに責任があるのかも・・・
みんなで、変わらなければいけない・・・そんな気がします。

そんなことがあった場所で、キジ川さんは今はひとりで生きています。
人間と、ちょっとの距離を保ちつつ。
(安全確保のためにご飯場を移動したので、基本的にはそこにはいませんが。)

彼女の息子たち(通称サボテンブラザーズ)は全員、守られる幸せを得ることができました。

キジ母さん、改めキジ川さん♪

あたしの友達・・・
たくさんいたの。
でも、今はあたしだけ。
たまに、キジ山さんやタッチや
そうそう女友達だってできたの。

でも、人間は恐い。

04.8生 
サボブラたち・・・もうひとりいたグレちゃんは、保護した数日後、お星様になりました。
  
 


04.7.19  最初の夏・・・おなか、おおきい?


04.12.14  なんかやぶにらみ?


05.2.9 いつも遠くからみつめる。


05.8.3 ひさしぶり。ちょっと心配したよ。


04.11.30 にゃあ・・・とはいいません♪

おともだち、さびよさん♪






最終更新 05.10.26