● 経緯と状況 ●
この愛知県のある大学の構内には30匹ほどの猫たちが生活しています。
不妊・去勢をしていないためどんどん数が増え、またそれを見た心無い人が猫を捨てに来る事もあるようです。
大学猫たちについてのご相談を受けたのはある多頭飼育現場の犬たちの署名を集めていた時です。
ご相談者はこの大学の卒業生であり 現在はこちらに週に1度通っておられます。
猫たちの事は在学中から気にはなさっていたそうですが、時々餌をあげる程度の係わりに止まっていたそうです。
1年ほど前から定期的に餌やりを続けていましたが、つい先日1匹が虐待により死んでしまうという事件がありました。
あれこれと調べ、聞いてみると、『猫の不審な死は初めてではない事』 や
仔猫のシーズンには更にひどい話
『自動販売機の取り出し口に仔猫の死体が詰め込まれていた』
『ゴミ箱に仔猫が生きたまま捨てられていた』 『校舎の上から仔猫が降ってきた』 などを耳にしました。
猫たちは一部の生徒さん、先生方から餌をもらって暮らしていますが、定期的ではないため常にお腹を空かせています。
大学の長期の休みには誰にも餌を貰う事が出来ず、体力のない子はその間に死んでしまう事もあるようです。
餌を貰う為に、人を見るとすり寄って甘えてくる子も多いです。
そこまで人馴れしていない子も、餌を置けば疑いもせずにそれを食べています。
虐待があり何匹も殺されているような場所にこんな無防備な猫たちを放置するのはとても危険であること、
また、これ以上数が増えて苦情が出てからの保護ではとても間に合わない事
(すでに猫アレルギーの学生さんから学校に行けないので何とかして欲しいと言う苦情が出ているそうです)
などを考え、猫たちの保護と里親探しをすることにしました。
大学の構内という特殊な場所でもあり、この先も色々な問題が出てくる事と思われますが、
一匹でも多くの猫に新しい家族を見つけてあげたいと願っています。
何卒、皆さまのご理解とあたたかいご協力をいただけます様、よろしくお願い申しあげます。