ご飯箱Cの住人さんたち
むかしむかし・・・
ひとりの長毛のお嬢さんが捨てられました。
その子は、長毛の女の子を産み、その長毛の女の子はさらに女の子を産み・・・
そうやって、この集落はできあがりました。
私が初めてこの子たちに出会ったとき、
この子たちは、お人形のように固まって、瞬時に反応もできず、
さりとて、人に身を任すこともできず、ビクッとおびえ・・・
一見かわいらしい姿のその奥に、人に翻弄される小さな生き物の悲劇を
一身に背負った痛々しい一面を持った子たちでした。
今は、不足もあるだろうけれど定期的なご飯があることで、俊敏な動きもできるようになりました。
また、ご飯場の移動にともない、身を守ることができる環境になったことで、
前より人前にでることは、なくなったけれど、一応は平安な毎日の確保ができるようになりました。
この子たちが、心から人を信じ甘えられる日が来るまで・・・
私たちの努力の日々は続きます。
家系図:長子の子供・・・長はち・グレイ長毛さん、長っち(お星様に)
長はちの子供・・・短はち・くろ川さん姉妹、みけよん、さびよん
短はちの子供・・・みけさん・くろよん・みぃ
みけよんの子供・・・みけち(お星様)
ネコちゃんは、一度に4〜5匹生みます。でも、ここに残っているのは、たったこれだけ。
これは、こういう形で生まれるほとんどの赤ちゃんが、闇から闇に消えていくことを示しているのです。
ネコちゃんひとりを捨てるということは、膨大な数の『死』を意味するのです。
ちゃあ♀ABにいるちゃうの子ども。04.5生まれ
目つきは悪いけれどすぐゴロゴロ喉を鳴らす可愛い子
くっきー♂ABにいるぱふの最後の子ども 04.4生まれ
小柄な黒キジトラ、甘えるように鳴きます。
04.4生まれ(ぱふの子:くっきー♂・さびちゃ♀・ちょこ♀・さき♀)